手塚治虫文庫全集特色
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〈21世紀の手塚治虫文庫全集〉
1977年から1997年まで、20年間にわたり刊行された、講談社版「手塚治虫漫画全集」全400巻をリニューアル、文庫サイズで全200巻に再編集します。手塚プロダクションの全面協力を得て、『ブラック・ジャック』『三つ目がとおる』『ミッドナイト』の全集未収録部分や、全集完結後に刊行された『ピノキオ』『バンビ』などを新たに加えた、21世紀の手塚全集です。
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〈作品がより深く味わえる〉
手塚治虫が自作を語った全集版の後書きを各タイトルごとに再収録。さらに、最新史料に基づく作品データや、漫画の神様“手塚治虫”のエピソードを紹介する書き下ろし解説を加えます。
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〈価格もサイズもコンパクト!!〉
個人全集ではギネス級といわれる膨大な作品群を、文庫版ならではのコンパクトなサイズでコレクション。もちろん定価もお求めやすくなっています。
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〈予約&購入特典は充実のプレゼント!!〉
購入特典の応募は締め切りました。
「手塚治虫漫画全集」刊行に寄せて
手塚治虫【てづかおさむ】
本名:手塚治。1928年11月3日、大阪府豊中市生まれ。
大阪大学医学専門部卒業。
医学博士。
1946年「マァチャンの日記帳」でデビュー。
1947年「新宝島」が大ヒットする。
以来、日本のストーリー漫画の確立に尽くす。また、アニメーションの世界でも、大きな業績を残す。
代表作に「鉄腕アトム」をはじめ、「リボンの騎士」「火の鳥」「ジャングル大帝」「ブラック・ジャック」「三つ目がとおる」などがある。
1989年逝去。
30年以上前のことです。漫画を文庫本として出判するという話を聞き、 手塚治虫は大反対をしました。通常の雑誌サイズ(B5判型)用に描いたもので、文庫のサイズになれば絵が見にくくなる、漫画は絵が重要なんですと。紙も印刷も現在と比べれば確かに良くありませんでした。細かな網目は、ベタのようになってしまう。結局、当時はあまり流行らなかったと記憶しています。
「手塚治虫漫画全集」でも、手塚は新書判でなく、絶対B6判でとお願いし、刊行されました。
しかし、現在、モバイル等でも漫画が読まれるようになると同時に、技術も大変な進化をとげています。ちょっと手塚に申し訳ないかなとも感じましたが、この出来なら許してくれるでしょう。
B6判の「手塚治虫漫画全集」が完結して12年が経ちます。文庫全集には「バンビ」「ピノキオ」などB6判の全集が完結した後に出版された作品が新たに加わります。12年ぶりの増補改訂版という側面も持っていることになるわけです。
新たに編集された「手塚治虫文庫全集」をお楽しみ下さい。
株式会社手塚プロダクション
代表取締役 松谷孝征