水木しげる(本名:武良茂)
1922(大正11)年生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。
幼いころから物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業の方は芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で、画力を磨く。
やがて太平洋戦争で召集。南方の激戦地に送られマラリアと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後はさまざまな職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞を受賞、その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小綬章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。
2015年11月30日、逝去。享年93。