「水木しげる漫画大全集」第２期の全巻をご予約いただいた皆様に

お送りする特典、別巻３が完成いたしました。

今回は『挿画集成』。古今東西、水木しげるの漫画以外の自著で使われた

挿画と、他のさまざまな方の著作や雑誌記事に寄せた挿画とを、
現時点で可能な限り集めたお宝挿し絵集です。
中身をざっと数えてみますと、取り上げた作品数50以上、
収録された総挿画数600点弱、非売品だというのに圧巻の428ページ！

気になる収録内容ですが、一番古いものは1965年刊の

『図説・日本人の国民性』に使用されたイラスト。
この本は林知己夫、西平重喜、鈴木達三という統計学者３人の共著です。
図説というだけあって添えられたイラストも17点と多く、

いざなぎ景気当時の我が国の人々の姿が、

それぞれ風刺のきいたひとコマ漫画のように描かれています。
編集委員が注目したのは、ある比率を４ヵ国分並べた棒グラフ。

小さなカットなのに、水木サンが描くと、グラフもただの棒ではない！　
ということに委員一同感心しておられました。

どんな棒かは別巻３の143ページを見てネ。

一番新しいものは2007年、愛弟子の

荒俣宏著『帝都幻談』単行本用イラストです。
こちらは遠山景元、平田篤胤ほか個性的な登場人物の面々が、

誌面から飛び出しそうな勢いで活写されています。

篤胤の顔は他のキャラクターに引っ張られて、

『神秘家列伝・下』（全集087巻）や『木槌の誘い』（全集084巻）よりも
アクが強く描かれているような気がします……。

その他ぜんたいの構成をざっとご紹介しますと、林不忘、富田常雄など

名だたる作家の時代小説のカラー挿画、
監修者も今回初発掘と驚いた田辺聖子作品の挿画、雑誌記事イラストでは、
出身地である鳥取県ゆかりの名物を盛りだくさんに描いた絵地図、

なんと東宝特撮とのコラボレーション、

昭和の時事カット、そして戦争の悲惨さを克明に記録する点描画、

水木しげる幼少期からの自分史、
その他にも、なぜこの依頼が水木サンに？　と思わせる謎挿画など、

ほんとうに神出鬼没、幅が広すぎる水木挿画が

最初から最後まで満載の一冊です。

「水木しげる漫画大全集」第２期全巻ご購入の

ご予約をいただいている読者様に、これから随時発送開始いたしますので、

お手許に届くまであと少しお待ちください。
また、第２期の全巻ご購入を迷われている皆様、

本年12月末日まで全巻ご購入のお申し込みは可能です。
全巻ご購入いただけますとこの『挿画集成』もお届けいたします。

ぜひご検討ください！　
さらに、これまでバラで各巻をご購入になられた読者様も、

第２期全巻ご購入への切り替えが可能ですので、
講談社第三・第四事業販売部

（電話03-5395-3608、平日午前９時半から午後５時半まで）

へお問い合わせください。
さいごセールストークですみません……。（編集部より）